【2025年最新版】自作PCの電源がすぐ落ちる・繰り返す原因と対処法|ファンだけ回る・数秒で切れる時の完全ガイド
✅この記事を読めばわかること
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自作PCで電源が入った直後にすぐ電源が落ちてしまう原因を、初期不良や配線ミス、パーツの相性などの視点から詳しく切り分ける方法
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一瞬だけファンが回る・電源ランプがすぐに消灯するといった現象が起こるメカニズムと、それが示す内部トラブルの具体的な可能性
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Windows 10や11でよく見られる、電源オンオフが繰り返される再起動ループの状態とその原因をOS・BIOS・ドライバ・ハードウェアに分類して把握するための切り分け方
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マザーボード・電源ユニット・CPU・メモリ・グラフィックボードなどの主要パーツそれぞれにおけるチェックポイントや、実際に行うべき対処手順、予備テスト方法まで網羅的に解説
- 🔧目次
- 1. 自作PCの電源がすぐ落ちる症状とは?
- 2. 電源が入った後、数秒で切れてまた入る原因は?|電源が入った後数秒で電源が切れる そしてまた電源が入るを繰り返す
- 3. PCが一瞬だけ動作して止まるときの確認ポイント|一瞬、電源が入るがすぐに切れる/電源が入らない?/一瞬ファンが回る
- 4. Windowsのループ再起動が起きる理由と対処法|Windows10/11 電源 オンオフを繰り返す
- 5. マザーボードやパーツの異常をチェックしよう|電源ランプがすぐ消える/電源とcpuファンが一瞬動いて止まる
- 6. それでも改善しない場合の検証ステップ|パソコンがすぐシャットダウンするのはなぜか?
- 7. まとめ:段階的に原因をつぶして復旧しよう
- 🔗関連リンク・参考資料
🔧目次
1. 自作PCの電源がすぐ落ちる症状とは?
電源スイッチを押しても、
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ファンが一瞬だけ回って止まる
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数秒間起動するがすぐに電源が落ちてしまう
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一度落ちた後、再び自動的に電源が入り、同じことを繰り返す といった症状が何度も起きる場合は、ハードウェアトラブルや保護回路による強制停止の可能性が非常に高いです。
このような症状は、初心者の自作PCユーザーが直面しやすい問題のひとつであり、初期不良に見えることもありますが、実は一部の部品や配線のわずかなミスによって引き起こされているケースも多く見られます。
たとえば、CPUの冷却がうまくいっておらず温度が急上昇して保護機能が働いたり、マザーボードがショートして自動停止したり、メモリの不具合や電源ユニットの容量不足などが原因となることも。
また、PCケースの電源スイッチが押しっぱなしになっていたり、マザーボード上のピンヘッダーの接続ミス、スタンドオフ(金属スペーサー)の誤設置など、意外なところに原因があることもあります。
つまりこの症状は、単なる接触不良や緩みの問題から、CPUやメモリの初期不良、マザーボードの短絡、電源ユニットの経年劣化・出力不足まで、さまざまな要因が絡み合って発生する可能性があります。
こうした複雑な要因を整理して、一つずつ切り分けながら確認していくことが、早期解決への第一歩です。
2. 電源が入った後、数秒で切れてまた入る原因は?|電源が入った後数秒で電源が切れる そしてまた電源が入るを繰り返す
このような電源のオンオフを繰り返すループ動作は、PCがハードウェアの重大な異常を検出して自動でシャットダウンし、その後リトライすることで発生します。放置していても改善することは稀で、根本原因の解消が必要です。
🔁 主な原因:
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CPUの冷却不足や取り付け不良:CPUがすぐに高温になり、熱暴走を防ぐために強制的に電源が切られる。CPUクーラーの固定やグリスの塗布不良があると起こりやすい。
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メモリの相性や接触不良:メモリが正しく認識されず、POST(自己診断)に失敗してループ再起動が起こる。メモリの差し直しやスロット変更で改善することもある。
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マザーボードのBIOS設定ミスや不具合:XMP設定や電圧設定が誤っていると起動に失敗する。CMOSクリアでリセットするのが効果的。
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電源ユニットの劣化・出力不足:長年使用した電源ユニットや、構成に対して容量が足りない場合、電力供給が不安定となりループ症状を起こす。
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ショート保護による自動停止・再起動:PCケース内でのネジの落下、スタンドオフの誤設置などによる短絡が原因で、保護回路が働いて電源が遮断される。
特に新しく自作したPCでは、初心者によるミスとして、CPUクーラーの取り付け忘れやグリスの塗り忘れ・塗りすぎ、メモリの半挿し、PCIeカードの干渉、電源ケーブルの差し込み不足などが頻出です。また、マザーボードとケースの間に絶縁がされていないことでショートする例も少なくありません。
このようなループが続く場合、安易に再度電源を入れ続けるのではなく、一度すべてのパーツを外して最小構成(CPU・メモリ・電源・マザボのみ)での起動確認を行いましょう。それにより、故障箇所や取り付けミスの切り分けがしやすくなります。
なお、再起動を繰り返すと電源ユニットやマザーボードの負荷が増し、結果的に部品寿命を縮めてしまうこともあるため、早期の原因特定と対処が重要です。
3. PCが一瞬だけ動作して止まるときの確認ポイント|一瞬、電源が入るがすぐに切れる/電源が入らない?/一瞬ファンが回る
この現象は、電源投入直後に「POST(Power-On Self Test)」、つまり電源投入時の自己診断に失敗している可能性が高いです。POSTはPCが正常に起動できるかどうかを判断する最初のプロセスであり、ここでエラーが発生すると自動的にシャットダウンされたり、ビープ音やエラーメッセージを伴うことがあります。ただし、ビープ音が鳴らない構成や、マザーボードにスピーカーが接続されていない場合は無音のまま電源が切れてしまうことも。
このような一瞬の動作で停止してしまう場合、接触不良・電力供給不足・パーツの物理的な損傷・初期不良など、さまざまなトラブルの可能性があります。
✅チェック項目:
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メモリが正しく挿入されているか? メモリの挿し込みが甘い、左右均等に押し込まれていないとPOSTエラーの原因になります。1枚だけで最小構成起動も試してみましょう。
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CPU補助電源(4ピン/8ピン)は確実に接続されているか? これが接続されていないとCPUが動作せず、即停止する可能性があります。
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CPUファンがマザーボードのCPU_FAN端子に接続されているか? 一部マザーボードはこの端子にファンが接続されていないと安全のために起動を停止する仕様があります。
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グラフィックボードがある場合、補助電源は接続済みか? 高性能なグラフィックボードは補助電源が必要です。不足していると起動中に落ちることがあります。
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マザーボードのスタンドオフ(スペーサー)の位置は適切か? ネジや金属パーツがマザーボード裏面と接触してショートしていると、瞬時に落ちる原因になります。
電源ユニットの不良でもこの症状は起きます。特に古い電源や安価な製品では、電圧の安定性に欠け、ピーク電力に耐えきれずにシャットダウンすることがあります。できれば他の正常な電源ユニットを使ってテストすることが望ましいです。
また、CMOSクリアを行ってBIOS設定を初期化することで改善する例もあります。過去にオーバークロックや電圧設定を変更した履歴がある場合、それが原因で起動に失敗している可能性も視野に入れて対処しましょう。
4. Windowsのループ再起動が起きる理由と対処法|Windows10/11 電源 オンオフを繰り返す
Windowsのロゴが表示されたあと、強制的に再起動が繰り返される現象は、OSレベルの不具合やドライバ障害、あるいはハードウェアとの不整合が原因となって発生します。このような状態では、OSが正常に立ち上がることなくループ状態に入り、手動操作による介入が必要になります。
主な原因:
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BIOSでSecure BootやFast Bootが有効になっている:一部のマザーボードでは、旧式のブート方式と競合することでOS起動に失敗する場合があります。
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ストレージ(SSD/HDD)の接続エラーやOS自体の破損:SATAケーブルの抜けやM.2スロットの接触不良、またはCドライブのファイル破損が原因となることがあります。
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Windows Update後のドライバエラーやブート設定の破損:特に大型アップデートやセキュリティパッチの適用直後に起きることがあり、起動ロジックが正常に読み込まれなくなります。
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メモリの不具合や相性問題:POSTを通過しても、Windows起動時にメモリエラーが発生することでループを引き起こすケースもあります。Windowsメモリ診断ツールを活用して検査しましょう。
有効な対処法:
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USBインストールメディアで修復ブート:Windowsのインストールメディアを作成し、そこから「スタートアップ修復」や「システムの復元」を行うのが定番の対応です。
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セーフモードでの起動を試す:SHIFTキーを押しながら再起動する、またはブートローダーに入って「セーフモード」を選択し、ドライバやアップデートのロールバックが可能か確認します。
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BIOSの初期化・リセット:CMOSクリアを行うことで、ブート優先順位やUEFI/Legacy設定の問題をリセットでき、正常起動することがあります。
再起動ループの問題は、OSとハードウェアのどちらにも原因が潜んでいるため、安易に初期化せず、慎重に一つずつ原因を切り分けて対応することが重要です。
5. マザーボードやパーツの異常をチェックしよう|電源ランプがすぐ消える/電源とcpuファンが一瞬動いて止まる
PC内部パーツのどれかに異常がある場合、マザーボードは自動的に保護機能を作動させ、電源供給を強制的に停止します。これはPCが損傷を受けるのを防ぐ安全機構であり、ユーザーにとっては「電源がすぐ切れる」「一瞬ファンが回って止まる」といった症状として現れます。
このような場合、単に起動しないという現象の裏に、深刻なハードウェアトラブルが隠れている可能性もあるため、冷静に一つずつ確認していくことが重要です。
以下のパーツを中心に、より詳細にチェックしていきましょう:
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マザーボードの初期不良・ショート箇所の有無:基板上に余計なネジや金属片が落ちていないか、裏面がケースと接触していないかなど、物理的なショートが起きていないか確認します。
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電源ユニットの出力不足・劣化:電源ユニットの経年劣化により出力電圧が不安定になり、特定のタイミングでPCが落ちることがあります。80PLUS認証の品質電源に交換してみるのも有効です。
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CPUのピン折れ・差し込みミス:特に自作初心者に多いのが、CPUソケットにピンを曲げたまま装着してしまうケース。よく観察し、CPUの方向や固定レバーの圧も見直してください。
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グラフィックボードやPCIe拡張カードの干渉:ケース内部でカードがズレていたり、補助電源ケーブルが未接続であったりすると、異常検知で即時シャットダウンが発生することも。
また、USBデバイス(キーボード・マウス・外付けHDDなど)が原因で起動できないケースもありますので、一度すべて取り外してから起動テストを行うのも有効です。
テスト時はマザーボードを絶縁マットや段ボールの上などに置き、**最小構成(CPU+メモリ+電源ユニット)**で起動確認を行うのが基本です。スピーカー端子を接続してPOSTビープ音の有無を確認したり、LEDエラーコードがあるマザボなら表示内容を記録して原因を特定していきましょう。
この段階で症状が改善するようであれば、取り外したパーツを一つずつ戻していくことで、問題となっていた部品や接続箇所を明確に特定することができます。
6. それでも改善しない場合の検証ステップ|パソコンがすぐシャットダウンするのはなぜか?
ここまでの対処をすべて実行しても症状が改善しない場合は、より詳細かつ慎重な切り分け作業が必要です。以下の最終的な検証ステップを順を追って試すことで、原因の特定精度をさらに高めていきましょう。
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他の電源ユニットに交換して動作確認:現在使用している電源ユニットが故障している可能性を排除するため、信頼性の高い別の電源に差し替えて、同じ構成で起動テストを行います。特に古い電源は電圧の安定性が劣化していることが多く、不定期なシャットダウンの原因となり得ます。
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別のメモリスロット・1枚だけ差し替えて起動試験:メモリスロットやメモリ自体に問題がある場合もあるため、1枚ずつ順に差し替えて確認し、可能であれば他社製のメモリに交換して挙動を比較するのも有効です。
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CMOSクリアやBIOSアップデートを実施:マザーボード上のジャンパピンやボタン電池を使ってCMOSをクリアし、すべての設定を初期状態に戻します。それでも改善しない場合は、最新のBIOSにアップデートすることで、起動性が向上することがあります。
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マザーボードのPOSTコードLEDやスピーカーエラー音確認:POSTコードLEDが搭載されている場合、表示されるコードでエラー箇所を特定できます。また、スピーカーを接続すればビープ音のパターンから診断することも可能です。
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他のケースやフロントパネル配線を使用して起動チェック:稀にケースの電源スイッチやリセットスイッチが故障している場合もあります。別のケースやフロントパネル配線を仮接続して、直接ジャンパーで起動を試すのも検証方法のひとつです。
これらの検証を通じて、問題の根本原因がパーツ単位で明確になっていきます。自作PCの不具合は一見複雑に見えても、丁寧に1つずつ潰していけば必ず解決への道筋が見えてきます。焦らず、論理的に検証を進めていきましょう。
7. まとめ:段階的に原因をつぶして復旧しよう
自作PCで電源がすぐ切れてまた入る症状は、初心者にとって非常に不安な現象です。突然シャットダウンして再起動を繰り返すという挙動は、一見すると致命的な故障のように思えるかもしれませんが、実際には初歩的なミスや接続不良が原因であるケースも多く見受けられます。そのため、焦らず落ち着いて、順序立てて各パーツや設定をチェックしていくことがとても重要です。
以下のステップを踏みながら、ひとつずつ原因を切り分けていきましょう。
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ファンが一瞬回るだけの時はメモリ・電源系を重点的にチェック:特にメモリの挿し込みミスや電源ユニットの劣化などは頻出するトラブルです。POST以前で止まるような現象では、メモリ単体起動や電源ユニットの交換テストが有効です。
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ループ再起動するならBIOS・Windowsの設定ミスやアップデートの影響も確認:OSが起動しようとした直後に落ちる場合、BIOSのブート設定や、ドライバ類の不整合が影響していることもあります。セーフモードや修復ブートでの対応を検討しましょう。
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最小構成での検証や他パーツとの入れ替えも有効なアプローチ:PCの構成をできるだけシンプルにして、1つずつ部品を追加しながら確認することで、問題のパーツを特定しやすくなります。余裕があれば予備パーツでのクロステストもおすすめです。
このように、ひとつずつ丁寧に検証を進めていくことが、最短かつ確実な復旧への近道となります。自作PCはトラブルも自己解決できる楽しみのひとつ。トラブルシューティングを経験することで、より深くPCへの理解が進む良い機会にもなるでしょう。
🔚 どうしても解決しない場合は、パーツ販売店やメーカーサポートへ問い合わせましょう。