パソコンがフリーズしたときは、アプリだけが止まったのか、Windows全体が反応しないのか、マウスなどの入力だけが止まったのかを分けます。すぐ電源を切るのではなく、保存できる作業を残し、反応する操作から終了するのが基本です。
この記事は、Windows 11が起動した後、使用中に画面や操作が止まった場合の対処です。電源投入直後から起動しない場合は、パソコンが起動しないときの確認をご覧ください。
最初に例外を確認:そのまま操作してよい状態?
- 煙・焦げた臭い・液体・異常な発熱がある:復旧操作より身体と機器の安全を優先します。無理に触れたり分解したりせず、メーカーの安全案内に従って使用を中止してください。
- BIOS・ファームウェアの更新中:通常のフリーズ対処とは別です。電源を切らず、画面とメーカーの更新手順を確認します。
- Windows更新や大きな保存・コピーの途中:画面の変化や処理の進行を確認します。短時間動かないだけで停止と決めつけず、表示された指示に従います。
何分なら絶対に電源を切ってよい、という共通の時間はありません。処理内容、表示、機種の案内を見ずに一定時間だけで判断しないでください。
反応するものを1つずつ確認する
| 観察した状態 | まず試すこと | まだ断定できないこと |
|---|---|---|
| 特定のアプリだけ動かず、他のアプリは使える | 他の作業を保存し、停止アプリだけの終了を検討 | パソコン全体の故障とは限らない |
| マウスが動かないがキーボード操作はできる | 入力機器の電源・接続を確認 | Windows全体が固まったとは限らない |
| Ctrl+Alt+Deleteの画面は出る | 保存できるものを確認し、通常の再起動・終了を検討 | アプリ内の未保存データが残るとは限らない |
| キー操作も画面も全く反応しない | 進行中の更新を除外し、機種別の強制終了手順を確認 | メモリ・SSD・電源などの原因は、この状態だけでは決まらない |
反応を確かめるためにクリックやキーを連打すると、回復したときに処理がまとめて実行されることがあります。操作は一つずつ行い、変化を確認します。
アプリだけが止まっている場合
- 他のアプリに切り替えられるなら、先にそちらの作業を保存します。
- 停止したアプリが保存・書き出し中でないか確認します。終了すると、そのアプリの未保存データを失う可能性があります。
- Ctrl+Shift+Escでタスクマネージャーを開きます。
- 「プロセス」で対象のアプリを名前から確認し、終了が必要な場合だけ「タスクの終了」を選びます。
- アプリを開き直し、回復データや自動保存があれば内容を確認します。

名前が分からないバックグラウンドプロセスやWindowsのシステム処理を、手当たり次第に終了しないでください。CPUやメモリ使用率が高いことは観察材料ですが、高いという理由だけで故障や不要な処理とは言えません。
同じアプリだけで再発する場合は、アプリのバージョン、使っていた機能、開いたファイル、直前の変更を記録します。原因が分からないまま、アプリ、ドライバー、Windows設定を一度に変えると切り分けが難しくなります。
マウスだけ反応しない場合
キーボードのWindowsキーやCtrl+Alt+Deleteに反応するなら、入力機器側の問題も考えます。無線マウスの電源・電池・受信機、接続先を確認し、使えるタッチパッドや別の入力手段があれば比較します。
キーのランプやマウスカーソルの動き一つだけで、PC全体の正常・異常を確定しないでください。別の入力機器で操作できた場合は、いきなりWindows初期化へ進まず、その機器や接続の問題として調べます。
Windows全体が止まった場合:通常終了を先に試す
Ctrl+Alt+Deleteの画面が出る場合は、そこから電源メニューを開いて通常の再起動・シャットダウンができるか確認します。スタートメニューが動くなら、通常の電源メニューを使います。どちらもアプリの未保存データを必ず保護する操作ではありません。
更新処理ではなく、待っても通常の操作に反応しない場合に限り、最後の手段としてメーカーの機種別マニュアルにある強制終了を確認します。電源ボタンを押す時間や操作は機種により異なるため、一律の秒数は示しません。
強制終了では保存中のファイルやファイルシステムが破損するおそれがあります。短時間に電源のオン・オフを繰り返したり、通電中の内部部品・ストレージを抜いたりしないでください。再起動後にドライブの異音や読込エラーが出た場合は、追加の負荷をかける前にデータ保護を優先します。
再起動できたら、次の再発に備えて記録する
一度動くようになっても、原因が解消したとは限りません。安定して正常に読み出せる状態で、大切なファイルを外付けHDD・SSDへバックアップしてから、次の記録を残します。
| 記録すること | 切り分けに使う例 |
|---|---|
| 発生した日時・作業 | 特定アプリだけか、何もしていなくても起きるか |
| 反応した操作 | マウス、キーボード、タスクマネージャー、通常終了 |
| 直前に変えたもの | アプリ更新、周辺機器追加、ドライバー、設定 |
| 繰り返し方 | 同じ操作だけか、負荷が高い時か、毎回違う時点か |
| 異常表示や音 | エラー文言、異音、画面の乱れ。個人情報を含めず記録 |
ログを調べる場合は、信頼性モニターで不具合の日時と履歴を確認する方法を使えます。ただし、強制終了の記録があるだけでは、強制終了が必要になった原因までは分かりません。
自力作業を止め、相談へ進む条件
次の場合は、原因を決めつけて部品を買うより、メーカーや修理窓口へ状況を伝える方が適切です。保証期間や管理者がいる機器では、先に指定の窓口へ相談します。
- フリーズを繰り返し、正常にバックアップを完了できない。
- 異音、接続切断、画面の乱れなど、別の異常も同時に起きる。
- 安全な確認後も原因が分からず、分解や部品交換に不安がある。
- 仕事などの重要なデータが唯一の媒体にあり、追加操作の損失が大きい。
相談前に「データを残したい」「初期化や部品交換の前に確認してほしい」と伝え、診断料、見積もり、キャンセル料、データの扱いを確認します。パソコン修理とデータ復旧は目的が異なり、修理受付がデータの保持・復旧を保証するわけではありません。
本記事では、原因未特定の段階でメモリ・SSD・マウスなどの交換品を一律に勧めません。反応の違いを記録し、危険な操作を増やさずに次の判断へつなげてください。
対象:Windows 11。一次情報確認:2026年9月27日。タスクマネージャーの画像は既存の実画面素材で、停止症状や強制終了の効果を再現した検証ではありません。

