急いで確認したい人へ
PCが起動しないときは、以下の順番で確認してください。
- コンセント・電源ケーブル
- 電源ユニット
- メモリ抜き差し
- グラボ接続
- VGA/BOOTランプ確認
- マザーボード異常
「PCの電源を押しても反応しない」
「ファンは回るのに画面が映らない」
「マザーボードのランプが光っていて起動しない」
このような状態になると、パソコンが壊れたのではないかと不安になりますよね。
しかし、PCが起動しない原因はひとつではありません。電源ケーブルの抜け、メモリの接触不良、グラボの不具合、マザーボードの異常など、いくつかの原因が考えられます。
この記事では、PCが起動しないときに確認すべきポイントを、初心者にもわかりやすく順番に解説します。
この記事でわかること
- PCが起動しない主な原因
- 電源が入らないときの確認方法
- ファンは回るのに画面が映らない原因
- BOOTランプ・VGAランプの意味
- マザーボード故障が疑われる症状
- 修理や買い替え前に確認すべきこと
PCが起動しない原因は大きく分けて6つ
PCが起動しない原因は、大きく分けると以下の6つです。
- 電源ケーブル・コンセントの問題
- 電源ユニットの故障や劣化
- メモリの接触不良
- グラボの不具合
- マザーボードの異常
- Windowsやストレージの不具合
PCトラブルで大切なのは、いきなりパーツを買い替えないことです。
原因がわからないまま電源ユニットやグラボを交換しても、実はメモリの抜き差しだけで直るケースもあります。
まずは、簡単に確認できるところから順番に見ていきましょう。
まず確認するべきは電源まわり
PCがまったく反応しない場合、最初に確認するべきなのは電源まわりです。
意外と多いのが、PC本体ではなく、コンセントや電源タップ側に原因があるケースです。
確認するポイント
- 電源ケーブルがしっかり刺さっているか
- 電源タップのスイッチが入っているか
- 別のコンセントでも起動しないか
- PC背面の電源スイッチがONになっているか
- ケーブルが断線していないか
デスクトップPCの場合、電源ユニットの背面に「|」と「○」のスイッチがあります。
「|」がON、「○」がOFFです。
掃除や移動のときに、知らないうちにOFFになっていることもあります。
ポイント
PCが完全に無反応な場合は、まずコンセント・電源タップ・背面スイッチを確認しましょう。
電源ユニットの確認方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。
電源ボタンが点滅する場合は電源異常の可能性
PCの電源ボタンが点滅している場合、電源ユニットやマザーボードに異常が起きている可能性があります。
特に、電源が一瞬入ってすぐ落ちる場合は注意が必要です。
考えられる原因
- 電源ユニットの劣化
- 電力不足
- マザーボードの異常
- 内部パーツのショート
- スリープ状態から復帰できていない
長年使っているPCでは、電源ユニットが劣化して安定した電力を送れなくなることがあります。
その結果、電源ボタンが点滅したり、起動途中で落ちたりすることがあります。
電源ボタンの点滅については、以下の記事で詳しくまとめています。
また、電源ユニットの寿命や劣化が気になる場合は、こちらも参考にしてください。
ファンは回るのに画面が映らない場合
PCの電源は入るのに、画面が真っ暗なままの場合があります。
この場合、PC本体は動いているように見えても、正常に起動できていない可能性があります。
主な原因
- モニターケーブルの抜け
- HDMIやDisplayPortの接続ミス
- メモリの接触不良
- グラボの不具合
- マザーボードの異常
まずは、モニターの電源と映像ケーブルを確認しましょう。
HDMIやDisplayPortケーブルがグラボ側ではなく、マザーボード側に刺さっていると映像が出ないことがあります。
注意
グラボ搭載PCの場合、映像ケーブルは基本的にグラボ側に接続します。マザーボード側に接続すると画面が映らない場合があります。
グラボの確認方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
メモリの接触不良でもPCは起動しない
PCが起動しない原因として、意外と多いのがメモリの接触不良です。
メモリは少しズレているだけでも、PCが正常に起動しないことがあります。
メモリ異常で起きやすい症状
- 電源は入るが画面が映らない
- ファンだけ回る
- 再起動を繰り返す
- マザーボードのメモリランプが点灯する
- ビープ音が鳴る
メモリが原因か確認するには、一度メモリを抜き差ししてみる方法があります。
ただし、作業前には必ずPCの電源を切り、コンセントを抜いてください。
メモリ確認の手順
- PCの電源を切る
- コンセントを抜く
- ケースを開ける
- メモリを一度抜く
- 端子部分にホコリがないか確認する
- しっかり奥まで差し直す
- 起動するか確認する
メモリが複数枚ある場合は、1枚ずつ起動確認すると原因を特定しやすくなります。
マザーボードのメモリ異常については、以下の記事でも解説しています。
VGAランプが点灯している場合はグラボを確認
マザーボードにVGAランプが点灯している場合、グラボや映像出力まわりに問題がある可能性があります。
VGAランプは、グラフィック関係の異常を知らせるランプです。
VGAランプ点灯時に確認すること
- グラボがしっかり刺さっているか
- 補助電源ケーブルが接続されているか
- モニターケーブルがグラボ側に刺さっているか
- 別のケーブルで映るか
- グラボのファンが回っているか
グラボを取り付け直すだけで改善することもあります。
また、グラボの補助電源が抜けていると、PCは起動しているように見えても画面が映らない場合があります。
VGAランプについては、以下の記事で詳しく解説しています。
グラボの故障症状はこちらの記事も参考になります。
BOOTランプが点灯している場合はSSDやHDDを確認
マザーボードのBOOTランプが点灯している場合、SSDやHDDなどのストレージに問題がある可能性があります。
BOOTランプは、Windowsを起動するためのドライブを正しく認識できないときに点灯することがあります。
BOOTランプ点灯時の原因
- SSDやHDDの接続不良
- SATAケーブルの抜け
- OSが入っているドライブを認識していない
- BIOSの起動順が変わっている
- ストレージ故障
特に、PC内部を掃除したあとやパーツ交換後にBOOTランプが点灯した場合は、ケーブルの抜けや接触不良を疑いましょう。
BOOTランプについては、以下の記事で詳しくまとめています。
マザーボードが通電しない場合
電源ケーブルや電源ユニットに問題がなさそうなのに、マザーボードがまったく反応しない場合は、マザーボード側の異常も考えられます。
マザーボード異常で起きやすい症状
- 電源ボタンを押しても無反応
- 一瞬だけファンが回って止まる
- LEDが点灯しない
- 焦げ臭いにおいがする
- 同じ症状を何度も繰り返す
マザーボードはPC全体の土台になるパーツです。
そのため、マザーボードに異常があると、電源・メモリ・グラボ・ストレージなど、ほかのパーツにも影響が出ます。
マザーボードの通電トラブルはこちらの記事で詳しく解説しています。
マザーボードが壊れる原因についてはこちらも参考になります。
PC内部のホコリやファン異常も確認する
PC内部にホコリがたまっていると、冷却不足や接触不良の原因になります。
特に、長期間掃除していないPCでは、ファンやフィルターにホコリが詰まっていることがあります。
ホコリが原因で起きる症状
- PCが急に落ちる
- ファンの音が大きい
- 内部温度が高い
- 起動してもすぐ止まる
- パーツの接触不良が起きる
PC内部の掃除は、定期的に行うのがおすすめです。
ファン掃除については、以下の記事で詳しく解説しています。
ファンフィルターの掃除についてはこちらです。
最小構成で起動確認する
原因がわからない場合は、最小構成で起動確認する方法があります。
最小構成とは、PCを起動するために必要な最低限のパーツだけで確認する方法です。
最小構成の例
- CPU
- CPUクーラー
- メモリ1枚
- マザーボード
- 電源ユニット
- 必要に応じてグラボ
余計なパーツを外すことで、どのパーツが原因なのかを絞り込みやすくなります。
たとえば、ストレージや増設カードを外した状態で起動するなら、それらのパーツが原因の可能性があります。
最小構成でわかること
- 電源ユニットが動いているか
- マザーボードが反応するか
- メモリが原因ではないか
- グラボが原因ではないか
やってはいけないNG行動
PCが起動しないと焦ってしまいますが、間違った対応をすると故障を悪化させることがあります。
NG行動
- 電源を何度も連続で押す
- 焦げ臭いのに通電し続ける
- 濡れた手で内部パーツに触る
- 静電気対策をせずに作業する
- 原因不明のまま高額パーツを買う
特に、焦げ臭いにおいがする場合はすぐに電源を切ってください。
無理に起動しようとすると、マザーボードや電源ユニットだけでなく、ほかのパーツまで故障する可能性があります。
静電気が気になる場合は、こちらの記事も参考にしてください。
症状別の確認表
| 症状 | 考えられる原因 | 確認する場所 |
|---|---|---|
| 電源が入らない | 電源ケーブル・電源ユニット | コンセント、電源スイッチ、電源ユニット |
| 電源ボタンが点滅 | 電源異常、マザーボード異常 | 電源ユニット、内部パーツ |
| ファンは回るが画面が映らない | メモリ、グラボ、映像ケーブル | メモリ、グラボ、モニター |
| VGAランプが点灯 | グラボ異常 | グラボ、補助電源、映像ケーブル |
| BOOTランプが点灯 | SSD/HDD異常 | ストレージ、SATAケーブル、BIOS |
| 何も反応しない | 電源ユニット、マザーボード故障 | 電源、マザーボード |
修理に出すべき症状
以下のような症状がある場合は、自分で無理に作業せず、修理店やメーカーに相談したほうが安全です。
- 焦げ臭いにおいがする
- 煙が出た
- 電源を入れるとブレーカーが落ちる
- 何度確認しても完全に無反応
- パーツ交換後も症状が変わらない
- 大切なデータが入っている
特に、大切なデータが入っている場合は、むやみに分解しないほうがよいです。
故障箇所によっては、データ復旧が難しくなる可能性があります。
まとめ:PCが起動しないときは順番に確認しよう
PCが起動しない原因はさまざまですが、確認する順番を決めることで原因を見つけやすくなります。
まずは以下の順番で確認してみましょう。
- 電源ケーブル・コンセントを確認する
- 電源ユニットの異常を確認する
- メモリを抜き差しする
- グラボや映像ケーブルを確認する
- BOOTランプ・VGAランプを確認する
- マザーボードの通電状態を確認する
- 最小構成で起動確認する
実際にあったケース
筆者のPCでも、電源が入るのに画面が映らない症状がありました。原因はグラボ故障ではなく、メモリの接触不良でした。差し直しだけで改善したため、まずは簡単な確認から行うのがおすすめです。
PCが起動しない時によくある質問
PCが急に起動しなくなった原因は?
電源ユニットの故障、メモリ接触不良、Windows更新不具合などが考えられます。
ファンは回るのに画面が映らないのはなぜ?
メモリ、グラボ、映像ケーブル、VGAランプ異常などが原因の可能性があります。
PCが起動しない時にやってはいけないことは?
何度も強制電源ON/OFFを繰り返すことです。故障が悪化する場合があります。
PCが起動しないからといって、すぐに買い替えが必要とは限りません。
ケーブルの抜けやメモリの接触不良など、簡単な確認で直ることもあります。
ただし、焦げ臭いにおいや煙が出た場合は、無理に起動せず修理を検討してください。















