PCの調子が悪くなった日を調べるなら、最初に信頼性モニターで時系列を確認します。Windowsやアプリの停止、更新、ドライバー導入などが日付ごとに並ぶため、「いつから」「何の直後に」不調が始まったかを絞れます。
ただし、赤い×や安定性インデックスだけで故障部品は断定できません。信頼性モニターは原因を決める道具ではなく、次に見るログと確認する日を狭める道具です。
先に結論:
perfmon /relで信頼性モニターを開ける- 現在の点数より、最初に悪化した日と赤い×の内容を見る
- 同じ日に行ったWindows Update、ドライバー、アプリ更新を照合する
- 「正常に終了しませんでした」だけでGPU・メモリ・SSD故障とは断定しない
- ストレージ警告や起動不能が重なる場合は、修復よりデータ保護を優先する
信頼性モニターで分かること
信頼性モニターは、アプリケーションエラー、Windowsエラー、警告、情報イベントを日別または週別に確認できるWindows標準機能です。Microsoft Learnでは、perfmon /relを信頼性モニターの起動方法として案内しています。
| 確認項目 | 分かること | 分からないこと |
|---|---|---|
| 安定性インデックス | 問題が増えた時期の目安 | 故障部品の確定 |
| 赤い× | アプリやWindowsの重大イベントが記録された日 | 赤い×だけで根本原因 |
| 警告 | 失敗や注意イベントがあった日 | すべての警告が不調原因か |
| 情報イベント | 更新やインストールなどの変更時期 | 変更が必ず不具合を起こしたか |
確認前の安全準備
信頼性モニターの表示自体は読み取りだけで、PC設定を変更しません。次の情報を先にメモすると、グラフと実際の症状を対応しやすくなります。
- 症状が起きたおおよその日時
- 落ちたアプリやゲームの名前
- ブルースクリーン、フリーズ、再起動、画面暗転のどれか
- 直前に行ったWindows Update、ドライバー更新、アプリ導入
- 同じ操作で再現するか
会社・学校の管理PCでは、ログの共有範囲と管理者の手順を優先してください。
手順1:信頼性モニターを開く
- WindowsキーとRキーを押します。
- 「ファイル名を指定して実行」へ
perfmon /relと入力します。 - 「OK」を選びます。
- 履歴の収集が終わるまで待ちます。初回やWindowsを入れた直後は、十分な履歴がない場合があります。
Dellの公式サポートでも、コントロールパネルの「セキュリティとメンテナンス」またはperfmon /relから開く方法が案内されています。

手順2:最初に悪化した日を選ぶ
右端の最新日だけを見るのではなく、症状が始まる前までさかのぼります。点数の最低日より、グラフが下がり始めた日を先に選ぶのがポイントです。
- 症状が起きた日付をクリックします。
- 下側の「重要なイベント」を開きます。
- アプリケーションエラーかWindowsエラーかを確認します。
- 同じ日付の「情報イベント」も開き、更新やインストールがないか確認します。
前日まで正常で、ドライバー更新の直後から同じアプリが落ち始めたなら、その更新は確認候補になります。ただし時刻が近いだけでは原因確定ではありません。
手順3:重要イベントの詳細を読む
一覧のイベントを選び、「技術的な詳細を表示」または「解決策の確認」が表示される場合は内容を開きます。記録するのは次の項目です。
- 問題が発生したアプリケーション名
- 停止したモジュール名
- 問題イベント名
- 発生日時
- 同じ名前のイベントが繰り返されているか
イベント名やモジュール名は手掛かりですが、単独で原因を断定しません。同じ時刻のイベントビューアー、アプリのログ、メーカー診断と合わせて判断します。
表示内容から次の確認先を決める
| 見えた状態 | 次に確認すること | すぐには行わないこと |
|---|---|---|
| 特定アプリだけ停止 | そのアプリの更新、設定、同時起動ソフト | PC部品の交換を断定 |
| Windowsエラーや突然の再起動 | 同時刻のイベントビューアー、更新履歴 | イベントIDだけで電源故障と断定 |
| 更新直後から悪化 | 更新名、ドライバー版、再現条件 | 複数の更新をまとめて削除 |
| ハードウェアエラーが反復 | 重要データ退避、メーカー診断、温度と電源 | 負荷テストを繰り返す |
| 記録がない | 症状時刻、イベントビューアー、アプリ独自ログ | 「記録なし=異常なし」と判断 |
信頼性インデックスを正常値として扱わない
安定性インデックスは、記録されたイベントから推移を見るための指標です。別のPCとの点数比較や、特定の点数以上を正常条件にする使い方はしません。
見るべきなのは、そのPCの中で点数がいつ変化し、どのイベントが同時に追加されたかです。アプリを更新しただけの情報イベントと、実際の停止イベントを分けて読みます。
ゲームやアプリが落ちる場合のつなぎ方
信頼性モニターで同じアプリ名が繰り返し出る場合は、症状別の記事へ進みます。
- ゲーム中だけ落ちる:PCゲームが落ちる原因と切り分け
- NVIDIA App自体が起動しない:NVIDIA Appが開かないときの対処
この順番なら、先に時刻とイベントを記録してから、対象を限定した対処へ進めます。
操作を止める条件
次の状態がある場合は、ドライバー削除、復元、初期化、負荷テストを重ねません。
- ストレージの警告、読み込み異常、異音がある
- Windowsが起動しない、再起動を繰り返す
- 焦げ臭さ、異常発熱、電源断がある
- 重要データのバックアップがない
- BitLocker回復情報を確認できない
信頼性モニターは閉じるだけで終了し、設定の戻し作業はありません。ログを確認した後は、一度に1つの原因候補だけを検証します。
よくある質問
赤い×があればPCは故障していますか?
故障とは限りません。アプリが一度応答しなかった場合も記録されます。イベントの種類、繰り返し、症状時刻との一致を確認します。
安定性インデックスが10でなければ異常ですか?
10未満だけで異常とは判断しません。数値の絶対値より、いつ下がったかと、その日に何が記録されたかを見ます。
履歴が表示されないのは故障ですか?
Windowsの導入直後など、履歴が十分に収集されていない場合があります。すぐに設定を変更せず、時間を置いて再確認します。
信頼性モニターの見方まとめ
perfmon /relで信頼性モニターを開き、症状が始まる前までさかのぼって、最初に悪化した日、重要イベント、同日の更新を照合します。
赤い×や点数は原因確定ではありません。同じ時刻のログと再現条件を記録し、次の確認先を1つに絞るために使うのが安全です。この記事は読み取りだけで完結するため、製品・サービスのアフィリエイトリンクは掲載しません。

