GPTとMBRの違いと確認方法|SSD移行前にディスクと起動方式を照合

2台のディスクとEFI・回復パーティションを表示したディスクの管理

SSDの交換やデータ移行を調べていると、「GPT」「MBR」「NTFS」「UEFI」が出てきて、何を確認すればよいのか迷いますよね。

GPTとMBRは、物理ディスク全体のパーティション形式です。Cドライブの「NTFS」や、SSDの「NVMe」という表示とは確認する項目が違います。まず対象のディスク番号を特定し、そのディスクの形式とWindowsの起動方式を分けて読みましょう。

先に確認する順序

  1. ディスクの管理で、C・Dなどがどの物理ディスクに属するかを見る。
  2. 型番・容量・ディスク番号を照合し、対象ディスクのGPT/MBRを読む。
  3. システム情報で、WindowsのBIOSモードを別に確認する。
  4. 確認だけが目的なら、記録したところで終了する。

この記事は、Windowsが起動しているPCで現在の情報を読むためのガイドです。形式を確認するために、初期化や変換、SSDの買い替えを行う必要はありません。

掲載する4枚は、当サイトに保存していたWindows 11の実画面です。それぞれの撮影時点の表示として説明し、同時撮影の一連の操作や、移行前後の比較としては扱いません。画像はタップ・クリックで拡大できます。

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GPT・MBRと、NTFS・NVMe・UEFIの違い

同じSSDについて表示される言葉でも、何を表しているかが違います。「NVMeだからGPT」「NTFSだからMBR」のようには判断できません。

表示 何を示すか 確認する場所の例
GPT/MBR 物理ディスクのパーティション形式 Get-DiskのPartitionStyle、ディスクのプロパティ
NTFSなど ボリュームのファイルシステム ディスクの管理の各ボリューム欄
NVMe/SATAなど ストレージの接続方式・規格に関する情報 Get-DiskのBusType、機器の仕様表
UEFI/レガシ 現在のWindowsの起動モード システム情報の「BIOSモード」
SSD/HDD 記憶装置の種類 タスクマネージャー、機器の仕様表

GPTとMBRを直接比べる

起動用途と領域の管理方法を、Windowsのベーシックディスクを前提に比べます。起動用途のMBR欄は、従来のx86/x64 Windows PCのBIOS起動構成についての説明です。

比較項目 MBR GPT
Windowsの起動に使う構成 従来のBIOS起動構成で使う UEFIでWindowsを展開する構成では、Windowsを置くディスクにGPTを使う
パーティションの管理 最大4個のプライマリ、または最大3個のプライマリ+1個の拡張パーティション。拡張パーティションの中に論理ドライブを置ける Windowsの実装では1ディスク最大128パーティション。MBRのような拡張パーティションと、その内部の論理ドライブという区分を使わずに管理する

表の128個はWindowsの実装を前提にした数で、MicrosoftのWindows 11向け展開資料でも示されています。C・Dのドライブ文字の数だけを数える説明ではなく、起動用・回復用などを含むディスクの領域構成についての比較です。

ただし、Windowsを起動するディスクと、追加のデータ保存用ディスクでは条件が異なります。Microsoftの同資料では、追加ディスクはGPTまたはMBRを使用できると説明されています。

参照:Microsoft:UEFI/GPTのディスク構成(起動構成・128パーティション・追加ディスク)、Microsoft:ベーシックディスクのパーティション形式(MBRのプライマリ・拡張とGPT)

MBRと表示されただけで故障と決めたり、GPTならWindows 11の要件をすべて満たすと判断したりせず、用途と現在の構成を確認してください。

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手順1:ディスク番号とC・Dドライブの所属を確認する

ディスクの管理で、対象の物理ディスクを決める

最初に「Windowsが入っているディスクを調べたい」のか、「Dドライブなどの保存用ディスクを調べたい」のかを決めます。複数台のSSDがあるPCでは、ドライブ文字と物理ディスクを対応させることが大切です。

  1. スタートボタンを右クリックし、「ディスクの管理」を開きます。
  2. 下段の「ディスク0」「ディスク1」などの表示を見ます。
  3. 調べたいC・Dなどの領域が、どのディスクの横に並んでいるか確認します。
  4. ディスク番号、ドライブ文字、おおよその容量を控えます。

画面を確認するだけなので、領域の削除やフォーマットなどの操作は選びません。ディスク0が必ずWindowsの入ったディスクとは限らないため、自分の画面で所属を確認しましょう。

ディスク0にEFI・C・回復領域、ディスク1にDドライブが表示されたWindowsのディスク管理
保存していた別撮影の実画面。ディスク0にはEFI・Windows(C:)・回復領域、ディスク1にはボリューム(D:)が見えます。この配置は撮影時の例で、すべてのPCに共通する順番や、移行・削除を実行した結果を示すものではありません。

画像の注目箇所:下段の左側に物理ディスクの番号、右側にそのディスクの領域が並んでいます。写真ではCとDが別の物理ディスクにあります。また、C・Dの「NTFS」はファイルシステムの表示で、GPT/MBRそのものではありません。

Windowsの移行を考えている場合は、Cドライブだけで対象全体が分かったと決めないでください。EFI・Windows・回復などの構成を記録し、移行元のどの領域が必要かをPCメーカーや移行ツールの手順と照合します。回復領域の削除可否に迷っている場合は、回復パーティションの役割と削除を保留する判断で確認できます。

タスクマネージャーで型番と容量も照合する

  1. Ctrl+Shift+Escでタスクマネージャーを開きます。
  2. 「パフォーマンス」から、対象のディスク番号を選びます。
  3. 右上の製品名、容量、ドライブ文字を、先ほどの記録と照合します。
タスクマネージャーでディスク1のDドライブとKIOXIA EXCERIA PRO SSD、容量約932GBを表示
保存済み資料の撮影時点の例。「ディスク1(D:)」、KIOXIA-EXCERIA PRO SSD、容量約932GB、「システムディスク:いいえ」が読めます。別の画像との同時確認や速度比較を示すものではなく、この画面だけではGPT/MBRは判定できません。

画像の注目箇所:左上の「ディスク1(D:)」と右上の型番、下部の容量です。ここでは、目的のドライブと製品名を対応させます。グラフの数値を、SSDの性能や移行の成否の判定には使いません。

同じ容量のSSDが2台ある場合もあります。容量だけで選ばず、ディスク番号・型番・ドライブ文字を組み合わせて確認してください。

手順2:Get-DiskでGPTかMBRかを読み取る

Windows PowerShellでディスク情報を取得すると、形式を表す「PartitionStyle」を確認できます。スタートで「Windows PowerShell」を検索して開き、次の読み取りコマンドを入力します。

Get-Disk | Select-Object Number,FriendlyName,Size,BusType,PartitionStyle

この例は、ローカルPCでWindowsから見えるディスクの情報を取得し、必要な項目を表示します。ディスクを初期化・変換するコマンドではありません。アクセス権のエラーになる環境では、許可された管理者による確認か、下の「プロパティから確認する方法」へ切り替えてください。

項目 読み取る内容
Number 物理ディスク番号。ディスクの管理で確認した番号と照合
FriendlyName ディスクの製品名・型番などの表示
Size ディスクの容量。バイト単位の値を、そのままGBとして読まない
BusType NVMe、SATA、USBなどの接続方式の表示
PartitionStyle GPT、MBRなどのパーティション形式

まずNumberと型番を合わせ、容量が対象のディスクと矛盾しないかを見てから、同じ項目のPartitionStyleを読みます。自分のPCで対象が「ディスク1」と分かった場合は、そのとき実行した結果のNumberが1の項目を照合する、という順序です。

容量の表記・丸め方は画面によって違います。1TB級の製品がWindowsの画面では約932GBなどと表示されることもあるため、数字の完全一致だけを条件にせず、型番とディスク番号も合わせてください。対応が分からなくなった場合は、推測で別のディスクを選ばず確認を保留します。

Get-Diskの保存画面から、2台のNVMeディスクのNumberと製品名、PartitionStyleがGPTと表示された部分を切り出した例
別の撮影時点に保存したGet-Diskの表示例から、識別情報を含むプロンプトを除いた保護版です。Number 0・1の2項目でBusTypeがNVMe、PartitionStyleがGPTと読めます。写真にはSize列を含めておらず、上のコマンド例と同じ列構成の実行結果としては扱いません。MBRの実機表示例や、変換後の結果ではありません。

画像の注目箇所:左端のNumber、中央のBusType、右端のPartitionStyleです。NVMeとGPTが別々の列にあるため、接続方式とパーティション形式を分けて読み取れます。今回のコマンド例では、対象を照合しやすいようSizeも表示項目に加えています。

Get-Diskは、OSから見えるディスク情報を取得するコマンドレットです。動的ディスクなど、Get-Diskでは返されない構成もあります。目的のディスクが一覧に出ないだけで、故障や未初期化とは決めつけないでください。参照:Microsoft:Get-Disk。

コマンドを使わず、ディスクのプロパティから確認する方法

  1. 「ディスクの管理」を開き、下段で対象の物理ディスク番号を確認します。
  2. 下段左側の「ディスク0」「ディスク1」などの部分を右クリックします。
  3. 「プロパティ」を開き、「ボリューム」タブを選びます。
  4. 対象のディスク番号と「パーティションのスタイル」を読み取ります。

CやDの領域だけを選ぶのではなく、対象の物理ディスク側を確認するのがポイントです。情報が表示されない、対象を特定できない場合は、そこで確認を保留してください。

この確認箇所は、Microsoftのパーティションスタイルの説明でも案内されています。参照先には形式を変更する手順もありますが、いまの形式を読むために変更操作へ進む必要はありません。

手順3:システム情報で起動方式を別に確認する

ディスクのGPT/MBRが分かったら、Windowsの起動方式を別の項目で確認します。

  1. Windowsキー+Rキーを押します。
  2. msinfo32と入力して「システム情報」を開きます。
  3. 左側の「システムの要約」を選びます。
  4. 右側の「BIOSモード」を読み取り、表示された値を記録します。
Windowsのシステム情報でBIOSモードがUEFIと表示された実画面。システム名とユーザー名は黒塗り
保存していた別撮影のシステム情報では、「BIOSモード:UEFI」と表示されています。システム名・ユーザー名は黒塗り済みです。この値は撮影時のWindowsの起動モードを示し、追加ディスクすべてのGPT判定や、設定変更・移行成功を示すものではありません。

画像の注目箇所:中央付近の「BIOSモード」と、その右の「UEFI」です。これは現在起動しているWindowsの情報です。Dドライブなど、追加のデータディスクの形式は、そのディスクのPartitionStyleで別に確認します。

UEFIと読めても、GPTと読めても、それだけでWindows 11のすべての要件や、SSD移行後の起動を保証できるわけではありません。Windows 11への移行可否が目的なら、Windows 11の対応要件と非対応時の判断へ進み、CPU・TPMなども含めて確認してください。

確認結果をどう読むか。変更せず保留する場合

確認できたこと 次の判断
対象ディスクの形式がGPT そのディスクの形式を記録。SSDの速度・寿命・移行成功まで判断しない
対象ディスクの形式がMBR 用途と現在の起動構成を確認。表示だけを理由に変換や買い替えを急がない
NTFSだけ分かった ファイルシステムの確認まで。対象ディスクのPartitionStyleを調べる
BIOSモードがUEFIと分かった Windowsの起動方式として記録。追加ディスクの形式は別に確認
RAW・不明、読み取りエラー、対象が一覧にない 形式変更や初期化をせず保留。対象と表示された項目を確認する

「RAW」という文字が出た場合は、Get-DiskのPartitionStyleなのか、ディスクの管理のファイルシステム欄なのかも記録してください。項目を混同して、既存データがない新品ディスクだと判断しないことが大切です。

型番・容量・番号の対応を説明できない、以前使っていたディスクが急に読めなくなった、エラーが出るといった場合は、確認のために初期化を試しません。表示内容を控え、PC・ストレージメーカーの案内と照合してください。

確認できたら終了。SSD購入は別の必要性で判断する

対象の物理ディスク番号、GPT/MBR、WindowsのBIOSモードを記録できたら、形式の確認はここで終了です。いまの形式を知りたいだけなら、購入や変換は不要です。

実際に容量を増やしたい、SSDを交換・移行したい場合は、今回の記録をPCメーカーや利用する移行ツールの対応条件と照合します。そのうえで、接続規格・サイズ・容量・冷却条件をM.2 SSDの選び方と増設前の確認で整理してください。

「GPT対応だからこのSSDを買う」という選び方ではなく、いまの構成と、移行先で必要な条件を分けて確認しましょう。

この記事を書いた人
TAKE

PCトラブルマニアックス運営者のTAKEです。PCファン、グラボ、マザーボード、電源などのトラブルについて、公式情報を確認しながら初心者向けに整理しています。故障と決めつけず、安全な確認手順から分かりやすく解説します。

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